Jazz Drum Set Tuning #3 - Contemporary Jazz 2 ~ Triad -

今回はTriadのチューニングです。

Triadというのは三和音のことで、ファ・ラ・ド(F A C)の3つの音から成るF (Fメジャー)のコードを使ってみます。

ただ、そのままバスドラムから上に向かってファ・ラ・ドとチューニングするのではなく、3つの音を転回します。

Fの構成音のルートのFをタムへ、3rdのAをスネアとフロアタムへ、5thのCをバスドラムと割りあてます。

14” x 6.5” スネア : 220Hz=3A

(③ Top: ?Hz / Bottom: ?Hz)

12” x 8” タム : 175Hz≒3F

(③ Top: 272Hz / Bottom: 326Hz)

14” x 14” フロアタム : 110Hz=2A

(③ Top: 181Hz / Bottom: 216Hz)

18” x 14” バスドラム : 65Hz≒2C

(③ Batter: 111Hz / Front: 132Hz)

前回のMajor 7 over 3rdチューニングよりスネアは半音高く、タムは元に戻しつつもスネアとの一体感とフロアタムとの距離感 (-6差)を両立して、バスドラムもさらに半音低くなりフロアタムからも離れました (M6差)。

ジャズ感もまだまだあります。

スネアも扱いやすくて、思いの外ちょうど良いです。

スネアは前回同様、表面 (Top)は触らず、裏面 (Bottom)をさらに張っています (Top < Bottom)。

悪くはないのですが、ここでもっとコンテンポラリー・ジャズ感を出すためにバスドラムのフロントを打面より低くしてみます。

14” x 6.5” スネア : 220Hz=3A

(③ Top: ?Hz / Bottom: ?Hz)

12” x 8” タム : 175Hz≒3F

(③ Top: 272Hz / Bottom: 326Hz)

14” x 14” フロアタム : 110Hz=2A

(③ Top: 181Hz / Bottom: 216Hz)

18” x 14” バスドラム : 65Hz≒2C

*(② Batter: 132Hz / Front: 112Hz)


もう1つ比較のため、打面とフロントを同じ音にしてみます。

14” x 6.5” スネア : 220Hz=3A

(③ Top: ?Hz / Bottom: ?Hz)

12” x 8” タム : 175Hz≒3F

(③ Top: 272Hz / Bottom: 326Hz)

14” x 14” フロアタム : 110Hz=2A

(③ Top: 181Hz / Bottom: 216Hz)

18” x 14” バスドラム : 65Hz≒2C

*(① Batter: 121Hz / Front: 121Hz)

最初の方に一発一発ゆっくり叩いている場面だと違いはわかりにくいかもしれませんが、意外と他のドラムと絡めて叩いている場面の方だと、よく聞けば音の質の違いが分かるかなと思います。

悪くはないですが、1つ目だとバスドラムの音が短く感じます。

2つ目だと楽器の呼吸ができていて、風通しが良いサウンドの気がします。

3つ目は、2つの中間のちょっとだけ長めの音で、無個性な「デン」という音が無神経に鳴っているような気がします。

どれも間違いではないですが、自分の楽器に合った自分の好きなサウンドを色々試しつつ自分で見つけるのが大事だと思います。

2つ目のチューニング (バスドラム Batter: 132Hz / Front: 112Hz)での実演です。

ピアノで4つの音を弾いてみると良いと思います。

ドラムに適用すると不協和音や違和感などはまぎれて認知しづらくなりますが、ピアノで変な音をしているなら意識の外でやっぱり変な音になっているんじゃないだろうかと思います。

他のコードでやってみたり、別の転回形も試してみてください。