前回から日にちが開いてしまいました。。。
あれから自分の持っているエルヴィンの参加したレコーディングを1955年から順に聞いていました。
毎日聴いていたんですが、やっぱりバスドラムの大きさがなんだろうがどこからどこまでも完璧にジャズだし、聞き分けや判断には中々難しいものがあります。
それに実際に彼が使っていた楽器がないと感覚がわからないですし。
現代の楽器とは違う、と言うのは簡単ですが実際にビンテージ楽器は今の楽器とちょっと違います
ジャズの大学院生だったり研究者だったりすると図書館やネットで、ジャズの色々な資料、文献にあたることができます。
そうでなくてもアルバムのブックレットにちょっとでもエルヴィンがドラムと一緒に写ってたりすると一発でわかるんですけどね。
次回、日本に帰国した時には実家にあるCDを片っ端から見てみようかと思ってます。
それでも色々とわかったこともあるので、それをチラ見せしていきます。
例に挙げる録音自体は有名なものばかりですけどね。
まずは、これは20インチだろうというものです。
<1960 10/24 “26-2” John Coltrane / Coltrane’s Sound>
<1961 8/21 “Birdlike“ Freddie Hubbard / Ready for Freddie>
ベースソロの終わりが突然すぎるのがいつ聞いてもシュールです。
18インチが登場したのはこのレコーディングからだと思います。
<1962 1/10,1/11 “Inception“ McCoy Tyner / Inception>
至上の愛はブックレットの写真にWhite Satin Flameのドラム(銅鑼つき)が写ってるので18インチで間違いないと思います。
<1964 12/9 “Part III - Pursuance“ John Coltrane / Love Supreme>
1964年はレコーディングによって18インチだったり、20インチだったりします。
これは20インチです。
<1964 12/24 “Fee-Fi-Fo-Fum“ Wayne Shorter / Speak No Evil>
16インチはこれです。
<1965 8/1 John Coltrane / Live in Belgium>
ただの16インチではありません。
実はあまり知られていないかもしれませんが、深さは14インチではなく12インチ(12x16”)です。
遠近の関係かむしろ、12インチより浅く見えますけどね。
口径が20インチと18インチのバスドラムは、深さ14インチ(14x20”と14x18")です。
ちなみにコンサートの途中でフロアタムが変わります。
これも16インチだと思います。
<1968 5/7 “Round Trip“ Ornette Coleman / New York is Now!>
これがよくわからないものです。
<1965 11/10 “Monk’s Dream“ Larry Young / Unity>
今まで普通に聴いていたんですが、ふとバスドラムの音を気にすると「これなんなんだろう?」という音です。
録音は65年ですしね。
ということで、次回は趣向を変えてドラムのチューニングの話をしようと思います。
[2020/04/19, 2023/05/01 追記]
リンク切れ修正しました。