タムとフロアタムのチューニングですが、両方とも基本同じです。
バスドラムも同じですが、別の回でいずれ説明することにします。
前回のスネアのチューニングと違って、
①表裏のヘッドを同じピッチに張る
②表を高め裏を低めのピッチにする
③表を低め裏を高めのピッチ
と、3つの選択肢があります。
最初は①が簡単なのでおすすめです。
全くの主観ですが、吹奏楽や、レパートリーの守備範囲が広いビッグバンドに適していると思います。
もちろん好みです。
ロックやジャズ、ジャンル問わず、これが自分の音だと思ったらそれが正解だと思います。
チューニング精度を、段階を追って説明します。
〜レベル1〜
Evansのトルクキーで全部のタム、フロアタムの表も裏も均等に締めます。
これだけで意外といけます。
トルクキーは一番弱いトルクが0で、9まで数字がついており、それを回転させるとトルクが強くなっていきます。
二回転半することができ、各数字の間は5段階です。
なので、ここではトルクの強さを7.1, 9.2, 11.0, 14.4などと記していきます。
例えば9.0から11.0の間で全部締めていきます。
〜レベル2〜
とはいうものの、全部同じトルクだとタム間の音程がなんだか変だったりします。
こっちは高い方が良いな、低い方が良いなというのを、トルクを変えて個別にチューニングします。
表と裏のヘッドの厚さや種類が違う時、はたまた、表が使い込まれてる場合には、表と裏のトルクも変えます。
〜レベル3〜
各タム、フロアタムごとに、トルクキーで均等に貼ったらTune-Botを使い、真ん中を叩いた時の音の高さを測定します。
トルクを変えていくつかの特定のピッチ(ドレミファソラシド)にチューニングして、好みの音はどれか探してみましょう。
〜レベル4〜
実はテンションロッドを均等のトルクで締めても、各ラグ付近のピッチは違うことが多いです。
ヘッド、テンションロッド、ラグの状態に依存します。
これをTune-Botを使い、裏表の各ラグ付近をマレットで叩いて、ピッチを全部合わせます。
真ん中を叩いた時の音をいくつかの特定のピッチ(ドレミファソラシド)にチューニングして、好みの音はどれか探してみましょう。
各ドラム間をどういった音程差でチューニングするかについては、これまた別の回でいずれ説明することにします。
個別の太鼓の、
1) 一番大きい音が出るピッチ
2) 一番好きな音が出るピッチ
3) 自分の主観で、演奏に使うことのできる一番低いピッチ
4) 自分の主観で、演奏に使うことのできる一番高いピッチ
を、表裏のヘッドの種類と合わせて記録しておくと後々役に立ちます。